です。
職場での個人間のコミュニケーションが苦手という人は多いですね。
コミュニケーションといっても、苦手な所は人それぞれ。
・意見や気持ちを伝えることが苦手
・相手が言っている事についていけない
・会話のキャッチボールができない(一方的に話す・会話が途切れる)
・説明しても怒られる
・お客さんとの会話が難しい
・話をすること自体が緊張する
・必要なことはしゃべれるが、雑談が苦手
などなど、他にも「苦手だな」と思うシチュエーションはいっぱいあるでしょう。
プライベートではなく、会社でのコミュニケーションは、「スムーズさ」「スマートさ」が大きなテーマですね。
【みんなに対して?特定の人に対して?】
ご相談に来られた方に詳しく聞いてみると、「全員に話せないのではなくて、苦手な人がいるんです」とか「優しい人には普通に話せるんですが」という話が出てきます。
現に、カウンセリング中は、スムーズに話せておられます。
特定の人、特定の場面でコミュニケーションが取れない状況なのですが、それを「すべてにおいて、コミュニケーションが苦手だ」と思い込んでしまい、出来るところ(人・場面)でも出来なくなってしまう、ということはよくある現象です。
それで、職場の居心地の悪さを感じてしまっていませんか。
勇気を出して1人だけでも、優しそうな人と話す機会を持ち、「自分一人ではない」という感覚を持ってみましょう。
深い話をする必要はなく、挨拶を交わすだけで安心できると、居心地はグッと変わります。
【伝えることは、事実を「シンプル」に】
話が上手な人の会話を聞いてみると分かるのですが、いたって「シンプル」なことがよく分かります。
話が上手いのは、率直で分かりやすい言葉を使い、聞くのも素直に聞いているため、キャッチボールがスムーズなのです。
逆に、苦手な人の会話は、色々余計なものがくっついてきて、どっちでもとれるような曖昧な表現になっていることが多いです。
例えば、宅配便の到着時間の問い合わせの返答。
「到着時間は16:00かもしれないし、20:00になってしまう可能性もあるかも・・・。20:00になるのは、込んでる時だけで。」みたいな。
決まっている事なのに、聞いている方は「どっち?」という感覚になってしまいます。
よくよく話を聞いてみると、「16:00が到着時間と決まっている。でも込み合っている時は、(次のタイミングの)20:00に届けます」ということでした。
「正しさにこだわる人」が、端的に伝えられていない例です。
16:00だと決まっているけども、届けられないかもしれないから、「16:00に届ける予定です」とは、絶対言いたくないようでした。
知らず知らず、似たようなパターンにはまっていませんか。
そして、「16:00に届ける」という決まっている事が出来ない引け目というか、悪い事だという思いから、言葉を曖昧にして、うやむやにしてしまおうということも感じられます。(これは無意識です。)
でも、自分にとってマイナスになる事でも、端的に状況を伝えた方が、相手はその状況によって対応を考えてくれるものです。
荷物の場合、「16:00に届かなかったら、20時になるんだな」と、それだけの気持ちで済むのですが、「どっち?どうなってるの」との長引くやり取りで、スムーズでなくなってしまうのです。
場合により、一瞬怒られるのかもしれません。(それが、怖くて余計曖昧になってしまうんですよね)
優しい人相手や、仕事以外ではスルーされることも多いですが、ビジネスの場面、嫌な上司、お客さんと、上手くいかないケースです。
【素直に聞く】
会話がスムーズにできる人は、相手の言うことも素直に聞いてくれます。
そして、分からない事があると「もう一度言ってくれませんか」と言うことに躊躇がありません。
すると相手は、普通にもう一度言ってもらえるし、難しい事だったとしたら簡易に分かりやすいように言い換えてもくれるでしょう。
それで、完結に会話が済むのです。
でも、会話が苦手な人は、素直にそのまま聞くことができません。
色々、こねくり回して考えながら聞き、解釈をしようとします。
そして、分からないことがあっても、「もう一度言ってくれませんか」は、怒られそうで、言うことが出来ません。
それで、自分で何となく趣旨を決めてしまって返答し、とんちんかんな回答をしてしまう。
時には、一度つまずくと気になってしまって、その後の話が聞こえなくなり、最後は自分の分かっていることを並べて、「私の分かっていることはこのことです。どうでしょうか。」となりがち。
これでは残念ながら、仕事にならず、話も進まず、怒られてしまうのは当然ですね。
何故、そうなるのかは色んなパターンがあると思いますが、よくあるのは、自分の感情や思いに振り回されている時。
苦手な上司との会話では、嫌悪感や恐怖で「上司がこういうのは、自分が○○したからかな」とか余計な考えが入ってしまっていたり、「この時は、こうあるべきで・・・」など自分の考えを優先し、相手の言うことを、それに当てはめようとしてる状態。
相手の話を聞くときは、一度自分を置いておく、というイメージを作れると良いですね。
シンプルに伝えられない、聞けない、というのは、私もかつてそうでした。
苦手な人や、怒られそう、という怖さで、ビクビクし、余計な事ばかり考えてしまっていました。
おおらかな人でも、相手のビクビクした態度を見ると、次第にイライラしてくるのです。
そして、関係性が悪くなってくる。
こちらは、気を遣っているつもりでも、悪循環をしていました。
今になってよく分かることです。
【ミスした時、説明をしてしまう】
よく、職場の人間関係で炎上してしまうのが、このパターンです。
ミスを指摘されたとき、「注意」と思えず、「怒られている」とすり替えてしまう人。
人間関係がスムーズにできる人は、ミスの指摘は「注意してもらった」と取れるので、「分かりました、直します」で終了します。
ミスは修正できますので、引きずることもありません。
でも、「怒られた」「悪いことした」と思ってしまったら、反発したり、黙ったり、泣いたりと、進まない言動を取ってしまいます。
そして、なぜか「なぜミスをしたか、説明しなきゃ」と思ってしまう人がいます。
「ここが間違っているから、直してください」と言われたら、「私は、こう思って、こうしました」と、ミスした経緯を説明し始める。
相手は、修正をしてもらいたいのであって、ミスの経緯は求めていないのです。
幼少の頃、失敗した時に親から「なんで、こうなったか言ってみなさい」と言われたりした経験でしょうか。
もしかすると、プライドが高く、ミスを認めたくない気持ちが潜んでいるのかもしれません。
または、自分の中の「こうあるべき(本人にとっては万国共通と思っている)」があり、それに忠実にしたのですが、、、との説明をしたいのかもしれません。
でもこれは、会社では「言い訳をしている」と取られがちになり、炎上します。
ミスの指摘は、まず直すもの。さっさと修正するところは修正し、終わらせることに集中するように意識を変えることが大切ですね。
もし、自分の認識が違ったのであれば、後で教えてもらう、というのがスムーズにいく手順です。
【自分の感情を感じられていない】
喜怒哀楽、その他、いろんな感情があっての”人”なのですが、今までの経験から、自分の感情に蓋をしてしまっている方がいます。
その方は、感情をともなったコミュニケーションが苦手です。
自分の感情をありのままに感じられているから、人の感情にも触れることが出来、雑談や相談など、深い話ができます。
自分の感情の気づきが偏っている人も、雑談に困難さを感じる場面があります。
楽しいことはOKだけど、自分の「怒」の部分に蓋をしている場合。
同僚の、愚痴が聞きにくくなってしまいます。
もちろん、愚痴や悪口は耳障りがいいものではありませんが、自分の「怒」の気持ちを受け入れられていたら、「この人は嫌な思いをしているんだな」とスルーできるようになります。
自分や人の感情に無関心になっていることに気づき、少しずつでも自分の感情に気づくところから始めることで、克服が出来ます。
コミュニケーションの苦手分野は、みなさん違うポイントがあります。
自分の苦手分野を紐解き、楽な職場環境を作っていきませんか。
#職場・仕事の心理学
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